英単語を1000語、外国語の語彙を数千語——単語系の暗記は「大量・単純・繰り返し」 で、他の暗記と少し性格が違います。
このページは、その単語・語彙の暗記に RepeCa をどう使うか、をまとめたページです。単語専用アプリではなく汎用の暗記アプリを使う場面が想定です。単語専用アプリを使うほうがいいかどうかの判断 は 語彙アプリを英語以外で使う を参照してください。
単語暗記に何が違うか
他の暗記(法律用語・専門用語・年号など)と比べたときの、単語暗記の特徴です。
- 量が桁違いに多い(1試験の法律用語 200 vs 語学の頻出単語 3000+)
- 1枚あたりが単純(表: 単語、裏: 意味)=手で作るなら短時間で多く作れる
- 双方向で価値がある(読む=英→日、書く/話す=日→英。片方向だけでは実用に届かない)
- 音が付いていると強い(発音の記憶)
- 情熱の維持が難しい(試験と違って外圧が薄いことが多い)
RepeCa は汎用の暗記アプリなので、音声の再生機能はありません(現時点で TTS は未実装)。そのぶん、双方向学習 と 視界に置き続ける仕掛け で貢献します。
RepeCa をこう使う
1. 単語帳をカードにする
紙の単語帳や、市販の頻出単語リストが手元にある場合の入り口は2つです。
- 紙の単語帳がある → 写真から暗記カードを作る で見開きを撮って、テキストを読み取る(対応言語は 日本語・英語)
- 単語リストが Excel / CSV / テキストである → CSV からカードをまとめて取り込む(1列目=単語、2列目=意味、3列目以降=タグ)
単語ごとに例文と品詞を裏に足すか は、その場で決めてください。3行になる裏面は、後で見返したときに「読み込む前に飛ばす」ようになりがちなので、裏は「意味の一言」に絞る ほうが続きます(覚えられるカードの書き方)。
2. 表と裏を両方向で出す
RepeCa はフォルダ単位で「出題方向」を切り替えられます(フォルダの「…」メニュー > 出題方向)。
- 表→裏(既定): 英語を見て意味を思い出す(読む力)
- 裏→表: 意味を見て英語を思い出す(書く/話す力)
- ランダム: セッション開始時にカードごとに方向を決める(両方をムラなく)
単語系は、最初は表→裏で慣らして、覚えてきたら裏→表に切り替える 使い方が向きます。同じフォルダの同じ SRS 状態のまま方向だけ入れ替わるので、同じ単語で「読める → 書ける」の順に段階を上げられます。
⚠️ この機能はフラッシュカード形式のフォルダだけで有効です(○×・N択は問題文が構造的に固定なので、方向反転が意味を持たないため)。
3. 通勤・信号待ち・寝る前に1問置く
単語は「まとめて座って100問」より「隙間で1問ずつ」のほうが効きます(間隔反復と忘却曲線)。
- ロック画面ウィジェット(電車で iPhone を見た瞬間に1問)
- 通知「今日の1問」(決めた時刻にロック画面へ問題文が届く)
- 通知とウィジェットの併用(時刻に届いて、その日じゅう視界にも残る)
4. 覚えたつもりを、書ける/言えるに寄せる
単語を「見て意味が浮かぶ」段階から「意味を見て単語が浮かぶ」段階に持っていくとき、再認と再生の差 が壁になります。RepeCa の反転学習は、この再生側を強制的にドリルするための機能です(選択肢で解けるのに書けないのはなぜか——再認と再生の違い)。
Leitner 方式(1・3・7・14・30日の間隔)は方向に依存しないので、表→裏 のセッションで積んだレベルが、裏→表 に切り替えた瞬間にリセット されることはありません。ただし裏→表 で間違えるとレベル1に戻るので、「読めるけれど書けない」単語は自然に頻繁に出るようになります(Leitner の自己修正)。
よくある挫折とそれを塞ぐ機能
| つまずくところ | それを塞ぐ機能 |
|---|---|
| 単語をカードにする手間で止まる | OCR / CSV 取り込み |
| 読めるようになったけれど書けない・言えない | フォルダの 出題方向 を裏→表 に切り替える |
| 通勤で開くのを忘れる | ロック画面ウィジェット |
| 音の記憶を付けたい | RepeCa には TTS が無い。専用アプリと併用するか、iOS の読み上げ機能を使う |
| 中国語・韓国語など日本語・英語以外の OCR が必要 | RepeCa の OCR は日本語と英語のみ。他言語は Live Text(iOS 標準)で読み取って貼り付ける |
| 頻出単語の順に出したい | RepeCa は SRS で「忘れそうな順」に出す(重要度順の出題は無い)。単語をレベル別のフォルダに分けて回す |
単語専用アプリを選んだほうがいい場合
正直に書きます。次のどれかが強く効くなら、単語専用アプリのほうが向きます。
- 音声(発音)が必須(RepeCa は TTS を持たない)
- 英語以外の OCR が必要(RepeCa の OCR は日本語・英語のみ)
- 頻出単語順や CEFR 順に出したい(RepeCa は自作カード前提で、そういう順序は持たない)
- 単語帳のデータを持たず、収録済みリストを使いたい
汎用の暗記アプリと単語専用アプリの違いは 語彙アプリを英語以外で使う にまとめてあります。
関連
- 単語専用アプリと汎用アプリの選び方: 語彙アプリを英語以外で使う
- 覚えられるカードの書き方(単語カード編を含む): 覚えられるカードの書き方
- 再認と再生の違い(反転学習の背景): 選択肢で解けるのに書けないのはなぜか
- 間隔反復の仕組み: 間隔反復と忘却曲線
「読める」で止めない仕組みが、単語暗記では結局の差になります。