覚えたい単語や仕組みをカードにしたのはいいけれど、アプリを開くのが面倒で今日ぶんが後回しになる。3日開かなかった分は、明日にはさらに重くなっている——暗記アプリの継続で最初につまずくのは、ここです。
RepeCa の解決は「開かせない」ことです。 iPhone のロック画面とホーム画面のウィジェットに、今日ぶんの残りと問題文をそのまま出します。1タップで、その1枚だけ解いて閉じられます。
このページは、その ロック画面ウィジェット の機能を、動作の条件と制約まで含めてまとめたものです。このサイトは RepeCa の開発元が運営しています。
ウィジェットで暗記するには「チラ見する」と「1問解く」の2つの型がある
RepeCa は後者の「1問解く」型です。
暗記にウィジェットを使うアプリは、大きく2つに分かれます。
| チラ見する型 | 1問解く型(RepeCa) | |
|---|---|---|
| ウィジェットの役割 | 覚えたい内容を視界に置く | 今日の出題を置く |
| 何回も見ることの扱い | 見た回数だけ触れられる | 答えたかどうかが記録される |
| 復習の日程 | 自分で決める | 正解・不正解に応じて次の日が決まる |
どちらが良いというものではなく、目的が違います。ながめて馴染ませたいもの(地名・年号・人名)はチラ見が向きますし、答えられるかどうかを試したいもの(用語の定義・単語の意味・条文)は解く型が向きます。
RepeCa が解く型なのは、「見たことがある」と「答えられる」は別だからです。ウィジェットで問題文だけを見て、答えを思い出せるか試して、その結果を次の復習日に反映する——ここまでを1タップの中に入れています。
何を、どこに出せるか
RepeCa のウィジェットは、次の面で使えます。
サイズと表示内容の対応 は次のとおりです。
| 面 | サイズ | 表示できる内容 |
|---|---|---|
| ロック画面 | 矩形(2×1 相当) | 問題文の1問 |
| ホーム画面 | 小 | 問題文の1問 |
| ホーム画面 | 中(横長) | 問題文の1問+今日の残数 |
| ホーム画面 | 大 | 問題文を最大3問並列+今日の残数(行ごとにタップ先) |
| StandBy | 横向き(充電中) | ホーム画面ウィジェットが自動で表示される |
いずれも同じデータ源から作られます。アプリを起こさなくても、そのとき残っている「今日の1問」がそのまま見えます。
どのカードが選ばれるか
ウィジェットに出るのは、今日が復習日のカード です。何日か前に忘れて放置していたぶん(期限切れ)も同じ扱いで含まれます。
学習日の境界は 午前4時 です。深夜1時に開いた復習はまだ前日の続きで、朝5時に開けば今日ぶんが待っています。
この判定は、通常の SRS(間隔反復)ロジックそのままです。仕組みの詳細は 間隔反復と忘却曲線の記事 を参照してください。
同じ問題を1日中見ることにはならない——1時間ごとに1問ずらす
ウィジェットに出す問題は、1時間ごとに1つずつずれていきます。
RepeCa は今日ぶんの問題を最大15問まとめて書き出し、ウィジェットはその並びを1時間ごとに1つずらして表示します。ロック画面・小・中は先頭の1問、大サイズは先頭の3問を使うので、15回ずらせば起きている時間をおおむね覆えます。朝に見た問題が夜もそのまま残っている、という状態にはなりません。
「では数分おきに差し替えればもっと良いのでは」と思うかもしれませんが、そこは選べません。ウィジェットの更新回数は WidgetKit が予算として管理していて、アプリ側が好きな頻度で書き換えられる仕組みにはなっていないからです。1時間という粒度は、その予算の中で実用になる上限として決めたものです。
RepeCa がこれより短い間隔をうたわないのは、宣言しても守れないからです。実際に画面が変わるタイミングを最終的に決めるのは iOS の側です。
タップすると、そのウィジェットの1問だけを解いて閉じられる
ウィジェットをタップすると、その問題だけの1問セッション が開きます。ホーム画面の大サイズでは、並んだ3問の 行ごとに別の問題 が開きます(他のサイズはウィジェット全体で1つのタップ範囲です)。
- 答えて「まだ/覚えた」を選ぶ
- 通常の学習と同じく、採点は SRS に反映される
- 終わったら学習画面に戻る(アプリ全体に飛ばされない)
「開いたついでに10分やらされる」構造ではありません。 信号待ちに1問だけを、そのまま日常の隙間に置けます。
ロック画面に問題文を出すか、隠すかを選べる
ロック画面は、自分が見るための面であると同時に、他人の視界にも入る面です。持ち主以外にも見えるところへ問題文を出すかどうかは、置く場所によって答えが変わります。
ウィジェットを 長押し → 編集 すると、その1個のウィジェットについて 「問題文を出す/出さない」 を選べます。出さないほうを選ぶと、代わりに 今日の残数(残っていないときは「今日の学習は完了」)が表示されます。
- 見られる場所に置くとき(家族が横にいるとき、外出時のロック画面)は 問題文を隠す
- 自分だけで見る場所に置くとき(充電中の StandBy、ホーム画面の隅)は 問題文を出す
設定はウィジェット単位に保存されるので、たとえば ロック画面は隠して、ホーム画面の大サイズは出す というふうに、置き場所ごとに違えられます。
この切り替えは Apple の AppIntentConfiguration(iOS 17 で導入)を使っています。RepeCa はこの切り替えをアプリの設定画面ではなくウィジェット側に置いています——編集にたどり着けない設定は、無いのと同じ だからです。
無料で使えるか、動作条件と、正直に伝える制約
- ウィジェットは無料で使えます(Pro 限定の機能ではありません)。無料のままロック画面・ホーム画面・StandBy のすべてに置けます。アプリ全体としては無料版に「カードは100枚まで」という上限があり、ウィジェットもその範囲で動きます
- iOS 17 以降 の iPhone で使えます(RepeCa アプリそのものは iOS 15 でも動きますが、ウィジェットは iOS 17 で導入された Apple の
AppIntentConfigurationを使っているため、この機能は 17 が下限になります) - ウィジェットは WidgetKit の予算 に従って iOS が更新します。学習日が変わって最初にアプリが動いた瞬間・アプリをバックグラウンドへ移した瞬間・セッションを終えた瞬間の3つで RepeCa が新しい内容を書き出しますが、そこから実際に画面に反映されるまでは iOS 次第 です
- StandBy モード は iPhone を充電中に横向きにしたときに動きます。専用の設定ではなく、置いてあるホーム画面ウィジェットがそのまま横向きで表示されます
- 学習データ自体は本体アプリの中にあり、ウィジェット単独では動きません。RepeCa を最低1回は開いてカードを作っておく必要があります
通知「今日の1問」との違い
RepeCa には、決めた時刻に「今日の1問」を通知でも送る機能があります。能動的に呼びかける のが通知、視界に常時置く のがウィジェットです。
| 通知 | ウィジェット | |
|---|---|---|
| 音・バッジ | あり | なし |
| 見るタイミング | iPhone が決める | 自分が iPhone を見た瞬間 |
| 見なかった場合 | 履歴に消える | 次に見たときにまだある |
両方を同時に使えます。片方を切ってもう片方だけを使うこともできます(通知の時刻はリマインダーを設定するで変えられます)。
別の iPhone でも同じカードを使う
同じ Apple ID の iPhone を2台使っている場合や、機種変をした場合は、iCloud 同期を ON にするとカードと学習の進み具合が引き継がれます(RepeCa は iPhone 専用アプリです)。ウィジェットは本体アプリが書き出した今日ぶんを読んでいるので、同期でカードが増えれば、次の書き出しからウィジェットにも反映されます。
同期の仕組みと、何が同期されて何がされないかはiCloud でカードを同期するにまとめています。
置ける場所は3つある
ロック画面・ホーム画面・StandBy(充電中の横向き表示)の3か所に置けます。追加の操作は iOS 標準のウィジェット追加そのままで、押す場所はロック画面にウィジェットを追加するにまとめてあります。
英単語を素材にした具体的な使い方はロック画面で英単語を覚えるにあります。
覚えたいものを、忘れる前に。ロック画面を、そのための場所にできます。